札幌でのイベント翌日、我々は一路、岩見沢市へと車で向かった。
そう、北海道のワイン銘醸地『空知』の中心地。
中澤ヴィンヤードをはじめ、10RワイナリーやKondoヴィンヤード、そしてさっぽろ藤野ワイナリーも畑を開墾し素晴らしい葡萄とワインを造っている名産地だ。
ニックもヨヨも造るワインの中心は赤ワイン。時間の関係で赤ワインを造っている10Rワイナリーのブルースさん、そしてKondoヴィンヤードの近藤さんへ表敬訪問。
畑仕事、醸造方法、収穫の量や時期、北と南で(ニックもヨヨも南仏)天候の悩みどころは違えども、哲学や想いは通じるものがある。ブルースがニックのワインで感動したと言う話は決してリップサービスでは無い。いやいや、彼らのワインを飲めば想いが一緒なのも頷ける。
歴史的な瞬間に立ち会えたことを誇りに思う。
2018年4月、ジャン・フランソワ・ニックとヨヨのカップルが北海道にやって来た。
ニックは自然派ワイン黎明期から活躍しているレジェンド。彼のワインを15年以上、それこそファーストヴィンテージから扱い続けているので、それはもう感慨深い。
そんな二人が北海道にやって来る・・、一体どんなおもてなしをすれば喜ぶだろう?と、色々考えたが、やっぱりいつもの自然体でいる事が一番。
札幌での試飲会も大盛況、夜のイベントは大いに盛り上がるのでした。
明日の朝も早いというのに・・・
フランスのナチュラルワインを知る上で、避けて通れない人物がいたりします。
ジャン・マルク・ブリニョ氏(ジャンさん)はそんな偉大な造り手の一人だ。
ジュラで伝説的なワインを造ったジャン、ストイックなまでに自然と対峙した結果、3年間のほとんど収穫を得られず、ジュラの地を去ることに。
色々な縁で繋がったジャンと日本。現在は新潟県は佐渡に居を構え、ワイン造りを再稼働したと聞いた時はまさにビッグ・サプライズでした。
そして2018年。伝説の男が北海道でワインを造ることに。
そこに至るまで、沢山の方々の尽力があったことは言うまでも無い。
そうして出来上がったジャン復活待望の第1作目が『くまコーラ』だ。
皆さまご存知のコーラのように、気兼ねなくグビグビ飲んで欲しいと言う想いと、
ジャンの愛称『くま』を掛け合わせたとのこと。
北海道人にとって馴染みある『ナイアガラ』と言う葡萄品種で造ったサクサク飲める微発砲。
ジャンさんの葡萄への愛情と、沢山の方々の無償の尽力が詰まった結晶のようなワイン。
大切に扱わせて頂きます。
あ、『くまコーラ』と言っても白ワインですので。悪しからず・・
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