『ワインと醤油とじゃがいもの深いぃ話』ご参加頂きましたお客様、本当に有難うございます。普段、あまり気に留めなかった醤油について、これほど時間をかけて食べ比べるというのは中々無い機会かと思います。
ただ、一つ残念だったのは、温かい汁物を1品用意すれば良かったなぁ・・と悔やんでます。
というのも、私が初めて梶田醤油を口にしたのは、ただの“さ湯”で薄めただけの醤油に感動したのが始まりだったから。
それは、円山屋とは古くからお付き合いのあるインポーターさんが企画するイベント『食べる試飲会』での出来事。
ちなみに『食べる試飲会』というのは【日々、生きる為に一番大切な『食』を、自分の体に入るものをもっと考えようじゃないか】というコンセプトのもと、ワインは勿論、食にまつわる生産者を交えて試食・試飲する一大イベント。そこで前述した“さ湯の醤油割り”をすすり、その旨さに感動したのが3年前。
そんな梶田商店さんとそのインポーターさんとで企画した第1回目の『ワインと食の深いぃ話』。
ワインも醤油もじゃがいもも、その本来の美味しさを得る為に必要なのは『時間』、つまり寝かせることで円熟味・旨みが増すという事を改めて体験する1日でした。
主催者としてオーガナイズに反省点も多々ございますが、第2回目も是非ご期待ください。
2018年6月、ハーカム・ワインズのリッチーとコミューン・オブ・ボタンのジャスパーが初来日。
過密スケジュールのなか、イベント開催地として選んだのは北海道。
(東京、札幌、仙台、名古屋の4都市で開催)
昨晩は、彼らのワインを愛する約40名のエンドユーザーと大いに盛り上がった。
イベントは大成功、でも本当はもっとお客様に伝えたかったことがある。
大男だけど、実はシャイで心優しいジャスパー。ピュアで優しいワインが生まれるのも妙に納得。
そして2年前。事故で一時は心肺停止したと言うリッチー。
ドイツで脳死した13歳の少年がドナー登録していたおかげで今、彼は北海道の地に立っている。
そんな感謝の気持ちを、彼は“一部のワインの売上全て”子供達の為に寄付しているそう。
盛り上がってる中、こんな話をしたら湿っぽくなるかなーって。で、その話はしなかった・・
でも、彼らの優しさを知ってしまった以上、今まで以上に応援する決意みたいなものは生まれた。
札幌でのイベント翌日、我々は一路、岩見沢市へと車で向かった。
そう、北海道のワイン銘醸地『空知』の中心地。
中澤ヴィンヤードをはじめ、10RワイナリーやKondoヴィンヤード、そしてさっぽろ藤野ワイナリーも畑を開墾し素晴らしい葡萄とワインを造っている名産地だ。
ニックもヨヨも造るワインの中心は赤ワイン。時間の関係で赤ワインを造っている10Rワイナリーのブルースさん、そしてKondoヴィンヤードの近藤さんへ表敬訪問。
畑仕事、醸造方法、収穫の量や時期、北と南で(ニックもヨヨも南仏)天候の悩みどころは違えども、哲学や想いは通じるものがある。ブルースがニックのワインで感動したと言う話は決してリップサービスでは無い。いやいや、彼らのワインを飲めば想いが一緒なのも頷ける。
歴史的な瞬間に立ち会えたことを誇りに思う。
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